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執筆者の写真CS委員

Hello Myoko No.24 小林 隆浩さん

Hello Myokoは卒業生から在校生へ地域の人へ、妙高をテーマにしたエッセイやインタビュー記事です。


今回は1995年卒業の小林 隆浩(こばやし たかひろ)さんです。国道18号線沿いのガソリンスタンド「コバネン」の経営者です。学校関係から商工会等々地域活性化のために幅広く活動されています。9月20日には100円ショップも開業され、地域へそして子どもたちへの思いをお聞きしました。


 


地域にないものを探して〜 









小林 隆浩


妙高市関川在住

ENEOS / (株)コバネン

妙高高原SS代表



中学校の思い出


 中学の記憶として一番残っていることは、中1の10月に大きな事故があったことです。同級生一人を亡くしました。2ヶ月ちょっと入院しましたけど、入院中に20センチ以上身長が伸びましたね。担任の先生に病院へプリントや授業の内容を持って来てもらって、卒業日数や色々ありましたけど高校まで無事行かせてもらい、3年間同じ担任の先生にはお世話になりました。退院後は脳挫傷の影響で顔の損傷もあり顔面麻痺になってたし、勉強も遅れていたので、何となく学校へ行きづらかったです。でもみんな何気なく迎えてくれました。その冬くらいから復活しました。

 柔道部の部活も大会には参加できませんでしたが、マネージャーみたいな感じで続けました。最終的には辛い出来事でしたが、友達の分まで頑張らないといけないなと、自分の親や友達の親にも「頑張ってね」と声かけてもらって励みになりました。その出来事があったから、今でも何事にも頑張ろうと思っています。その年齢で仲の良い友達が死ぬなんて考えもしなかったし、大人で感じる現実を実感しました。入院中、友人の事が気がかりで「違う病院で元気にしている」と先生から聞いてましたが、退院直前に先生から「実はむねひろくんはもういないんだ」と話がありました。お参りに行きましたが実感は沸かなかったですね。泣くこともなかったし居ないんだって感じでした。


妙高に戻って感じた事


 高校卒業後は、新潟市のガソリンスタンドへ修行に行って2年で妙高へ戻って来ました。戻って来た当初は、新潟市に比べて妙高高原があまりに夜が暗くてびっくりしました(笑)。一番は何をするにしても繋がりが強いのを感じました。仕事でも消防団でも祭でも何でも。皆さんと活動する事で良くも悪くも育ててもらって、仕事でもお付き合いさせてもらって、団体にも所属して交友関係が広がり、勉強させてもらって新しい事も広がって来ました。自分なりに地域のためにやろうという意識が根付きましたね。中学の生死を彷徨う経験が、やらないよりやって後悔した方が良いかなと一歩踏み出せています。


コインランドリーを始めたきっかけ


 嫁さんはあまり信じてくれないんですけど...結婚後、子供が小さい頃、青年会等の活動で夜が遅い事が多く、家の事も子供の世話も出来ない頃がありました。夕方7-9時にお勝手に立って洗濯もたくさんあるのを見て、コインランドリーがあればその時間も短縮できるんじゃないかと思いました。自分の中で商売につながる事も大事だけど、地元の人にも貢献できる地域にないものを探していました。レンタカーや100円ショップも他とかぶらないように考えました。100円ショップも子どもや小中高の学生にも来てもらえるかなと。この周辺での買い物はコンビニくらいじゃないですか。それも可哀想だし、自転車で自分のお小遣いで買える場所があれば良いですね。そういう思い出も作ってあげたいです。仕事にもなるけど、地域で使ってもらって恩返しをしたい気持ちです。


 ガソリンスタンドに併設しているレンタカーもコインランドリーも地元の方から国内外の旅行者にも利用してもらっています。連休で来られた人が帰る前に洗濯したり、スノーシーズンも特にスノーボーダーはウェアがビチョビチョになるので、夕方に乾燥しに来られます。その間セブンに行ったりしてね。


 9月20日に隣に100円ショップとカフェのショップが開店しました。若いスタッフが企画して飲み物と軽食を出す予定をしています。日用品もあるので、学生も立ち寄って欲しいですね。コーヒー豆等を妙高コーヒーさんに監修してもらい、スタッフもアドバイスをもらっています。




中学生へ


 中学時代はこんな田舎だと思うけど、大人になるとこの場所がいいなと気づいてくるんです。何もないですけど、今は気づかないけど、妙高を離れた時に思い出作りになればいいと思ってます。何かあったらここ(お店)や妙高を思い出して頑張ってもらいたいです。ここにいて気づかない事も都会へ行けば良さがわかる事もあるかもしれません。


 誰かが何かをやれば、よくなるかもしれないし思い出になるかもしれないし。過ごしやすい環境を作るのも、ここに残っている人の義務かなとも思う。新しい事は悩みも多いですけど、それなりに楽しんでやれていますかね。


一番好きな景色


 雪が降った次の朝の新雪の景色が好きです。除雪は大変ですけど妙高って感じがします。いっぱい降るけど、フワフワした光景がいいですね。



[後記]

日頃お世話になっているコバネンさんですが、改めて地域への暖かい愛情を感じる小林さんのお人柄が伝わってくるインタビューでした。9月20日オープンの100円ショップへ行ってきました!訪ねた夕方には地域の皆さんでいっぱい。顔見知りの子供達が嬉しそうに自分のお小遣いで買い物をしている姿は微笑ましい光景です。

小林さんの小中学生へ、地域への思いが詰まったお店へ是非お出かけください。


「Hello Myoko」卒業生のエッセイ自薦他薦大募集です。インタビュー形式も行っています。是非myokokogen.jhs@gmail.comまでご一報ください。


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