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Hello Myoko

過去の記事は「CSニュース」に掲載しています。

No.32(2025年03月15日)

北村 直樹 さん(1996年卒業)

 Hello Myokoは卒業生や地域の方から在校生へ地域へ、妙高をテーマにしたエッセイやインタビュー記事です。

 今回は、1996年卒業スキージャンプ部所属で、2024年暮れより妙高高原駅でショップを開店した北村直樹さんです。好きな事と自由をチョイスした生き方をお聞きしました。

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過去のHello Myoko

「僕の妙高高原っ子の生き方」
   〜スキーとサーフィンと仕事と〜

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北村 直樹

 

1996年卒業

妙高高原関川出身

上越市在住

アパレルショップ経営

現在のお仕事は?

 

  トレイルランニング等の山系オリジナルアパレルラインのNOSKOHZ(ノスコーソ)ブランドを販売しており、この冬に妙高高原駅構内でLOCAL(ロカル)というスーベニアショップをオープンしました。キャップやTシャツまたデザイナーとのコンビネーションの手ぬぐい等、NOSKOHZ妙高オリジナルデザインの商品を置いています。この駅構内店では、お土産物が中心で山系の商品は置いていません。妙高高原ビジターセンター、杉之原スキー場のカフェにも商品を置いてもらって、今後はアカカンやアラキンにも置く予定です。

 あえて広げず、妙高高原に来ないと買えないという妙高高原のローカル商品として価値を出したいと思っています。

 

 駅のLOCAL(ロカル)店舗は冬メインですが、春以降は毎日開いているより、駅を利用してイベントを企画して盛り上げていこうかなと考えています。

中学時代について

 

 スキージャンプ部所属。妙高高原南小出身でクロスカントリースキーをやっていて、小学校時代にJr.育成会の遊びで手作りのジャンプ台を飛ぶのがきっかけで、クロスカントリースキーは滑るだけなので、ちょっと違うテイストが欲しくて、中学から正式にジャンプ部に入部し本格的に練習を始めました。中学の思い出は部活で自由にやらせてもらったことかな。ふざけ過ぎるとぶん殴られる時代だったので、ぶん殴られながら育ちました。(笑)自分はヤンチャではなかったですけど、整髪料使ってたら先生に朝から頭を洗われて、びしょびしょになってる生徒もいたし、怖い先生もいたけど楽しかったですよ。

(*現代においては不適切な表現ですが、当時の時代背景を尊重した表現を使用しています。)

 

 スキーをやっていたので、学校の友達だけでなく県内や全国に友達もできて、そういう繋がりが楽しかったし今でも財産です。大学までただ続けていたというのもデカいですが、辞めるというチョイスはなかったですね。

NOSKOHZ(ノスコーソ)について

 大学卒業後は一度県外に出ましたが、転勤組の仕事だったので、スキーが出来ない理由で1年後には早めに決断して、妙高へ戻って来て、温泉会社に勤務してました。

 自分の生き方を考えた時に、ずっと会社勤務でしたが自分の行き方とマッチしなくてちょっと自由じゃないなと思って、スキーやサーフィンが好きなので、そういうのに重点を置きたいなと考えた時に、自分でやるしかないなと。

 

 NOSKOHZを立ち上げて5年くらいになりますが、モノづくりが好きで、ヒョウタンのライトも作っています。最初はヒョウタンをずっと作っていて、その流れのイベントでデザイナーと出会い「コンセプトとしては、 オーガニックコットンやリサイクルポリエステルのボディで、 Tシャツを作りたいな」と話すと乗ってきてくれて、自然素材を知ってもらいたい、かっこいいものをスポーツ選手に着てもらえたらなと。地元のクロカン選手の仲間が走ってるし、スキー選手との繋がりもあるので、 そこからアパレルへ入っていきました。

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LOCAL(ロカル)について

 

 妙高高原駅をどうにかしたいとか壮大な想いは特になく、店舗を探している時に、「駅に売店があったな」と見に来たらスペースも丁度いいし、聞いてみようと思いました。家に帰ったら、丁度トキ鉄の社長さんが関根学園高校に講演会で来るという回覧版があったので早速申し込んで、当日、玄関で待って「こんなことを考えている」と話し掛けると、駅長さんを紹介されてクラウドファンディングが終わるまで、とんとん拍子で流れに乗っていきました。

 店舗も古材を扱っている方が施工してくれて、丁度古材の扉があるよと言われて、本当にぴったり寸法で綺麗に収まり、こういうのも運ですね。いい感じに 風が吹いて謎の力もあるのかとびっくりしました。店の提灯にはクラファンの皆さんの記名があります。

 

 雪を求めてお客さんが集まっているので、 地元で育ったヤツがここにいたらいいなと思いますね。駅前を盛り上げようとかは後付けな感じですが、みんな本当に雰囲気が良くなったって言ってくれるから嬉しいです。駅周辺で活動できれば、トキ鉄さんにも地域にもちょっと貢献できるかな。

 人が立ち止まるには違う動きをしなきゃいけないですけど、駅利用だけではなくて、ここにローカルスキーヤーが作っているモノがある、伝統的な妙高高原ロゴを周知してもらい、天候の悪い日には駅前に降りて来てもらえばいいなと思っています。

 

  僕がやりたいことを表現して、人が集まってくれればいいって感じですね.。人を呼ぼうと思っても呼ぶ事ばかりを考えちゃう。モノ作りに温度を乗せて、自分で発信するよりも 勝手に発信される方がなんかいいかなと思ってます。北村調べによると、オリジナル手ぬぐいはチリ、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカの家庭にあります。

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地元での生き方

 

 今日も前山にスキーで登ってきました。50分で登って滑り降りて、 1時間半で戻ってきました。朝の散歩みたいに。バックカントリースキーとサーフィンで自然を楽しんでいます。 昨年からマイ田んぼを持って、家族が食べる分を手植え手刈りで在来種の米を米を作っています。 生活を自分たちで作るのが少しでも出来てるのがいいです!

 もちろんショップに関しては 不安もありますけど 、今日も出勤前に山登ってきたし自由だなと思いますね。


 

 中学生へ

 

 なんだろう 、自分の好きなことを見つけたり、いろんな世界を生で見るとまた違った生き方いうか面白いことが起きるから 、本当にどうなるか分かんないし自分の好きなことを 一つでも見つけて楽しんでもらいたいな 。ただそれが出来るか出来ないか、僕の場合は、クラファンのみんなの応援がきっかけだったですね。あんなに応援されるとは思ってなかったです。

 外国人とリフトで一緒になった時やこの店でも、「ここで生まれ育った」と言うとみんな「お前はラッキー」とか「ミラクル」だとか 結構言われるんですよね。そういう地域だぞっていうのを中学生に知ってもらえたら、そうやって思ってくれる 子どもたちがいたら嬉しいなと思いますね。

 地球の裏から真夏の地域から来て、何日も冬の妙高に滞在して、ものすごく魅力があるっていうことに気付いて欲しいな。それを一番伝えたいです。すごい所にいるんだと。

妙高で好きな場所は?

 

 2月の妙高山頂上で朝日を見たんですけど、その景色はすごかったですね。そこから滑って妙高山の懐みたいな所があって、そこに立った時は妙高山に包まれているような感覚でした。あんまり行けない場所ですけどね。

「あとがき」

 

  最近、若い世代の人たちが妙高高原駅周辺で活躍しています。インバウンド需要でスノーシーズンは電車の発着前後はお客さんと送迎車で大変混雑しています。車社会の地域なので、駅へ行く機会も少ないと思いますが、学生は通学して利用しています。ぜひ、変わりゆく妙高高原駅で楽しんでください。ヒゲのあるどこから見ても山男のイメージの外見とは違い、柔らかい雰囲気の北村さんです。お店にもぜひお立ち寄りください。妙高高原で時々見かける「妙高高原」の漢字ロゴが入ったニットのイカ帽は、北村さんのお兄さんが作成し直樹さんが少量限定で販売していたそうです。地元愛が強いご家族ですね。

 

「Hello Myoko」卒業生のエッセイ自薦他薦大募集です。インタビュー形式も行っています。是非myokokogen.jhs@gmail.comまでご一報ください。

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妙高高原中学校

​コミュニティースクール

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