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Hello Myoko

過去の記事は「CSニュース」に掲載しています。

No.30(2024年05月09日)

黒田 由美 さん

 Hello Myokoは卒業生や地域の方から在校生へ地域へ、妙高をテーマにしたエッセイやインタビュー記事です。

 今回は前回に続いてパン屋さんのお話。2023年12月に妙高高原駅前にパン屋「Pain pour」(ぱんぷー)を開業された黒田由美さんです。関東出身ながら就職先にこの地を希望してから、結婚〜子育て〜パン屋開業とすっかり妙高に根を張った人生を過ごされています。そして妙高高原中学卒業の黒田3兄弟の母でもあり、妙高高原での子育てから自分の仕事を通しての地域活性化についてお聞きしました。

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「高原中卒3兄弟の母はパン屋さん」

過去のHello Myoko

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黒田 由美

 

妙高高原駅前パン屋「Pain pour」(ぱんぷー)経営

妙高高原中学卒業の黒田3兄弟母

妙高市関川在住

妙高暮らしからパン屋さんに

 

 出身は神奈川で、20歳の時にスキーとゴルフがしたくてタングラムに就職しました。10年間勤めて 9年目の時に信濃町出身の方と結婚して、妙高高原暮らしはもう 30年ですね。

 結婚を機に退職し、上の子が3歳になった時に保育園に預けて、お友達に誘われて新赤倉の老人ホームの調理員でご飯を作っていました。そこの介護の仕事が楽しくなってヘルパー2級や介護福祉士も取り6年ほど勤めたんですけど、 やっぱり 飲食業がやりたくて野尻湖LAMPで働き始めて、 4年間ゲストハウスの掃除や朝食作りをした中でパンも焼いていました。そんな時高田本町に珍しく居抜きのパン屋さんが空いていて、「せっかく美味しいパンを焼いているんだからやってみない?」と声をかけてもらいパン屋さんとして独立しました。

 

 パン作りは、 初めは家族のためにホームベーカリーで焼いてたんですよ。でもあまり美味しくなくて、こねて焼き始めたのが始まりです。ペンション経営の友達に分けたら、食事用にと依頼が増えて量が追いつけなくなり、こねる機械や大きめのオーブンを購入したのが本格的なきっかけです。 特にパンの専門学校は行ってないんですが、実践で色々と覚えてインターネットで勉強しました。

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妙高高原駅前パン屋「Pain pour」(ぱんぷー)

 

 2023年12月28日から妙高高原駅でオープンしました。フランス語で、呼びやすい名前と何か意味を持たせたいなと、pourが英語で言うところのforで、 何かのためのとか、誰かのためのとか、 そういうパンっていう感じです。 パンの語源はポルトガル語なんですよ。

 

妙高高原駅前に移ったきっかけは?

 

 ここに移るきっかけは、 昔から交流があり同じ関川に住んでいる妙高コーヒーの野村君と一緒に公民館行事で、野村君がコーヒーを入れて、 私がパンケーキを皆さんに教えるイベントやったんですよ。そんな時に「やっぱり妙高高原駅前は寂しいよね。なんか見つけたら声かけるからね」と話していました。彼がこの場所へ引越した時に、「焙煎所をここへ移すんだけど、 すごい広い場所で厨房もあるから、由美さんここでパン焼かない?」って誘われて、 「やるやる?」となりました。高田はやっぱり通勤も遠いし、 できればこっちの方へ 戻って来たいなと思っていたので、本当に願ったり叶ったりで常にアンテナを張ってた方がいいですね。本当に駅前のいい場所で店舗も綺麗ないいお店にしてもらいました。

妙高高原駅前パン屋さんとして目指すものは?

 やっぱり 皆さんに 愛されるというか、 毎日とは言わなくても 週に2回くらいは 食べたくなるパンであったらいいなと思って出来るだけ野菜とか食材はなるべく地元で調達して、地産地消ができたらいいし、 自分の畑で取れた野菜とか ハーブも使用しています。10時オープンに 間に合わせるには朝4時から始めています。

 

  食パンとバケットを メインにしたいなと思ってます。 サンドイッチとか菓子パンを主に購入されるのが多いですが、私としては食事に合わせてパンを選択してしてもらうのを目指しています。 金曜から日曜日までの 週末はお昼ぐらいで売れちゃうことが 多いですね。 皆さん、駅前のここにパン屋があるという認識がだんだんできてきたみたいで予約も受けてます。冬は人通りは多いけど少なくなって来たら高田方面や野沢温泉での月1回出張販売があります。

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妙高高原について

 

 妙高高原は好きですね 。水も空気も食べ物も美味しいし、都会は便利すぎて当たり前で、ここの山の生活の不便さがちょうどいいなと感じてます。

 世界に誇る妙高高原スノーリゾート地の駅がこれでいいかと思いますね。上越妙高駅からのシャトルバスがなくなって、電車をそれだけの人が利用する訳ですよね 。実際12月からの駅の人の出入りはすごいですよ 。電車がない時はシーンとしてますけど、その前後の 慌ただしさって言ったら 初めて見ました。駅にライブカメラを作ったらいいと思いますよ。妙高高原駅前がこんなに賑わっているんだとみんなわかると思うけど..。外国人も日本人もいます。今度エレベーターが設置されるので、 ベビーカーとかスーツケースを持ってる人たちにも 優しい駅になるはずなので 、そしたらもうちょっと利用者も増えるんじゃないかな。

 駅周辺を何とかしないともったいないですよ。杉の原リゾート開発もあるから 多分増えてくるんじゃないかな。もっと魅力を持たせて相乗効果で活気が戻ればいいですね。    駅は街のシンボルじゃないですか。そこに誰もいないっていうのが やっぱりちょっと寂しい。ここに人が集まってくるような何かを作りたいし、仲間がいて 一緒に飲んだり食べたり おしゃべりしたりできる場所が あるっていうのが 理想ですよね。街の人が 集まる場所、 お客さんは 山に行っちゃうからやっぱりないと寂しいな。ここに来れば コーヒーが飲めてパンがあって一息つける そういう場所になったらいいな 。

黒田3兄弟について

 

 現在20歳、19歳、15歳の息子3兄弟はみんな妙高高原中卒業生です。3人とも妙高高原が大好きでみんな上越地域にいます。病院が遠かったり友達同士が遠いのが ちょっと可哀そうだったけど、ご近所の皆さんが何かの時には助けてくれて、子供に対してすごく温かい目で見てくれてたしそういう意味では子育てはし易かったですね。

 

  長男はボランティアやアルバイトで他の大人との関わりがあったから 、自分の立場とか自分が出来る事の認識が持てて自分がやりたいことを見つけられたけど、今家にいる次男は 家族以外の大人との関わりが割と少なくて自分は何ができるか分からない、どんなことがしたいかという考えもないしだから今多分迷ってるんだと思うんですよね。中学を卒業した3番目の息子は 逆に6年生の時から私のお店の手伝いをしてるので、 やっぱりすごく社交性もあるし良かったです。社会との何かしらの関わりの有無で全然違うんだなって特に息子3人の違いを感じますね 。

 

 中学生から高校生にかけて子供たちだけのコミュニティー も大事なんだけど、親以外の大人との関わりが進路を考えるきっかけになったとすごく感じます。いろんな情報がネットで 取れる時代であったとしても、やったことがある人の話を聞くのがやっぱり 大事だな思いましたね。社会との関わりはほんの些細なことかな。もっと外に出ましょう!

好きな場所は?

 

 信越大橋から見る妙高山。妙高の季節の変わり目が好きですね。景色が春夏秋冬すごくきれいです。

妙高高原駅前パン屋「Pain pour」(ぱんぷー)

定休日:火・水

営業時間:10:00~17:00

インスタグラム「pain. pour」または「ぱんぷー」で検索

 

4月から月・金曜日の朝6時45分から早朝販売中!

  • Instagram

「あとがき」

 

 黒田さんは、早朝からパン屋さんを営業しているだけでなく、スキー大会でも役員として競技運営に参加し、4月から妙高高原小学校コミュニティスクールの委員さんとしてもご活躍中です。さすが三兄弟ママだけあってパワフルな方です。あの笑顔にあったらパンが食べたくなりますよ。妙高周辺にパン屋さんが増えて嬉しいですね。時々は、手作りパンを是非どうぞ!

 

「Hello Myoko」卒業生のエッセイ自薦他薦大募集です。インタビュー形式も行っています。是非myokokogen.jhs@gmail.comまでご一報ください。

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妙高高原中学校

​コミュニティースクール

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