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2023/10/12掲載 
 

Be Myoko

今回は2023年4月に着任された妙高高原中学校 加藤教頭先生の紹介です。今年度から任意加入になった部活の様子、3回目となる10月28日(土)開催の「妙光祭」についてお聞きしました。

過去のBe Myoko記事は「CSニュース」に掲載しています。
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妙高高原中学校

加藤 剛(かとう つよし)教頭先生 56歳

前任校:上越市立柿崎中学校

出 身:糸魚川市根知

専門教科:保健体育 専門柔道

妙高高原中学校に着任してみて

 

 校舎が新しいというのが第一印象でした。雨漏り修理もそのままだという学校もある中で、妙高市は教育にお金をかけてくれて教育熱心だなと感じました。教頭の役割が校舎等の市への要望が多いので、余計そう感じるのかもしれません。大変ありがたいです。

 

 子どもたちは落ち着いていて素直で良い感じがします。授業をもっていないので、直接関わることは少ないですが、毎朝、玄関でみんなと挨拶をしていると明るく元気な中学生らしい学校の様子をみています。

 

部活任意加入制が始まってからはどんな感じですか?

 

 着任時に、今年度から部活動任意加入になると聞いて、国からの指針も子供たちが自由に選べるとなっているので、今まで全員加入制にびっくりしたのが正直な感想です。今、そんな学校はほぼない状況です。地域の要望を大切にしてこられたのは勿論感じていますが、時代の流れがそうではないので。10年以上前の在任校で、すでにそういう話は出ており、クラブチームが始まった頃から県内の部活は任意加入制に変わりました。

 

 子どもたちにアンケートを取ったり聞いたりしていますが、自分たちが本当にやりたい事や、やりたくない事を強制でやらされるのに抵抗感が強かったり、それに伴いストレスを抱えることも多いだろうなと感じていたので、そういう点では、元々いた職員に聞くと「子どもの表情が良くなり、やめてスッキリしたようです。」と言っています。適性として能力の高い子は期待されて、なかなかやめられなかったという声も聞いているので、良し悪しも各々の見方もありますが、任意加入制が当然の流れだと考えています。

 「自分のやりたいことが出来る時間が多くなった」と答えてくれる一方、遊んでばかりの子もいますので、「勉強もしろよ」と声かけをしています。やりたいと思っていない事を強制されるストレスはないと言っているので、そういう点は変わりつつありますね。

 

 地域的には、親御さんが部活動をやらせたい気持ちが強いとも感じます。学校によっては保護者から「子どもは部活に入れません。理由は子どもと土日に一緒に出掛けたいから」と。子どもも「家族がそう言うので」「それでいいのか?」「土日は家族と過ごすと決めたのでそれでいいです」と。そこで「お父さんお母さん、運動できる子なのでもったいないです」とそれを深追いする時代でもないですし、それも一つの道、部活動を頑張るのも一つの道、いろんな選択肢があり、いろんな良さをお互いにもつことが大事なんだと思います。

 私個人は、昭和世代の人間で部活をやってもらいたいと思いますし、以前なら「ここで頑張らないと」と思う反面、寂しいですが国や県の指針もあり、時代の流れというしかないです。それと同じ方向を向いていかなければいけないので、部活動については明らかに転換期で、地域のご指摘にあるように後手後手に回っていることも承知しています。国から令和5年には部活動は地域に完全移行となっていましたが、全く進んでいない状況です。令和8年に延びましたが、上からの強い指導が入っています。実際には不透明な状況です。

 

10月28日「妙光祭」について

 

 正直な感想は、学校行事として大変なことをやっているなと。ただ、妙光祭をカリキュラムに組み入れ、授業の一環としてやっていくスタイルを確立している時期なんですね。当然、上手くいく事といかない事があって、それを子どもの負担、地域の負担が大きくならないように授業の一環として、今年大きく変わってきているなと感じます。

 他の学校の先生には「そんなことをやっているんだ。すごいね。でも間違いなく大変だよね。」と言われます。しかし、中学生に身に付けたい力を明確にしてカリキュラム編成しています。地域や業者さんとのやり取りの中で、思っていたことと違い、失敗を繰り返しながら作り上げていく苦労や終わった後の達成感や楽しさを今の子どもたちは感じていると思います。今年より来年とスムーズに流れていくと思います。どんどん変わっていきます。

 カリキュラムに落とすことはなかなか難しいことで、学校の授業の一環として、教育として位置付けるというのは、難しい故にどの学校もやらなくなってきています。大変な事は事実ですが、他の学校にない正に妙高高原中学校の特色ある活動です。「妙高高原中学校でよかった」「うちの学校ではこんな事したんだよ」と愛校心になっていくんじゃないですかね。

 大人も子どもも成功も失敗も一緒に楽しく作り上げていくことが大切ですね。担当は大変そうですが、コミュニティスクールの皆さんの協力もあり、その年々の妙光祭になっています。

 

妙高高原の印象は?

 

 私は糸魚川の根知出身で自宅はスキー場の目の前なので、ここほど雪は多くないですが同じ山の中で似てる風景だなと思いました。嬉しいのは、山遊び的な話がよく出ること。ミョウガやキノコや竹の子を採ってきてもらったりと、一緒ですね。山にいると旬の物を採ったり食べたり話をしたりするのが楽しいです。

 私の地元よりは遥かに盛えています!子どもの数も妙高高原の方がはるかに多いです。人が減ると寂しくなるので、子どもは地域のエネルギーだなとつくづく感じます。

 

妙高高原で好きな場所は?

 

 地域をあまり知らないので、この夏に先ずいろんなお店でお昼を食べようと回りました。見えない所が見えたりしましたね。関川関所のお蕎麦を食べましたが、天ぷらの豪華さと美味しさに驚きました。先生方にも紹介しました。

 滝が好きなんですがまだ苗名滝に行ってないので、紅葉時期に行ってみたいですね。

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妙高高原中学校

​コミュニティースクール

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