妙高高原小学校
三田村尚子(みたむらなおこ)教頭先生
前任校:妙高高原南小学校
上越市板倉在住、上越市木田出身
妙高高原小学校の様子
妙高高原北・南小学校の過去2年間の閉校・統合行事を通して、子供達の心の浮沈に気を配ってきました。この4月からの様子をみていて、本当に子供達ってすごいなと思うことばかりです。「南小ではこうしてたよ」「北小ではこうだったよ」「じゃあ、一緒になった高原小ではどうする?」という話し合いがどの学年でも行われていました。キラキラした目で意見を言い合い、折り合いをつけていくその前向きな姿に脱帽でした。子供達のバイタリティが嬉しかったです。南小、北小、新しい風を運んできた新職員、各 1/3ずつの職員集団も、子供達同様よく話し合いました。「あたり前」の共有って案外難しいのですが、新しい妙高高原小が開校するにあたって何を大事にしていくか、話し合いました。
子供達は4−5月が過ぎて慣れてきて、だんだんと本音が出てきた感じです。相変わらず頼もしいです。得意不得意があり、春からの変化がしんどい子も当然いますので、全職員で向き合っています。全体の雰囲気としては、自分の成長に気づいたり、小さな幸せを感じたり、みんなでうわーって盛り上がったりしている高原の子らしい様子です。配信している学校だよりで校長先生が子供レベルの気付きをひろってもらっているのが、私自身も嬉しいです。
妙高高原小の印象は?
学校はやはり地域コミュニティの大切な場所だと感じています。改めて、新しい妙高高原小学校を、妙高高原のみんなの心の故郷になるように尽力したいと思っています。
妙高山が大好きなので、南小から見る妙高山と高原小教務室から見る妙高山どちらもいいなと思っています。閉校・統合で色々と悩んでいる時も、動じずにそこにいてくれて私の心の支えでした。妙高高原小学校も、変わらず見守られている感じがします。
妙高高原の印象は?
平成20年に妙高高原南小へ初めて赴任して5年間教員生活を過ごし、また勤めたいと思うくらい大好きな妙高高原地区です。子供達がひた向きで、本音で語り、「こうしたい」というバイタリティがある。夢が大きく、それを実現する行動力がある。そんな子供達を支える地域力がある。とても鮮明に記憶が残っており、稀有な経験をたくさんさせていただきました。
本気でぶつかり合う仲間、諸先輩方とあれこれ試行錯誤しながら、教員として自分がチャレンジしたいことがたくさん湧いてくるのです。10年後に教頭となって戻ってきても変わらなかったですね。元北小校区について知らないことがたくさんあるので、土日はプライベートで散策しています。新しい発見がありますね。故郷に根を張って成長している子供たちと一緒に、この土地のもの・こと・人のすばらしさを見つけて伝えていきたいです。SNSや若い卒業生、妙高高原地区や学校に興味のある方、他県や諸外国から来られた住民も多いので、こちらが発信するだけでなく、どう見えているのか交流できたら…そんなつながりもこの数年で出来るといいですね。
南小閉校行事で、南葛SC*のゴールキーパーで活躍している卒業生の飯吉将通選手を招いた時に「スキーばっかりの高原時代だったけれど、中学から地域外に出てから何クソっとふんばれたり心の拠り所となったりしたのは、小学時代までの妙高高原で得たものだよ。親に感謝している。」と6年生に語ってくれたことも印象深いです。高原出身の身近な人のお話を聞くのも大切ですね。
*南葛SCはサッカー漫画『キャプテン翼』の主人公・大空翼が所属するチームと同名の社会人サッカークラブです。原作者である高橋陽一氏がクラブのオーナー兼代表を務め、“葛飾からJリーグへ”をテーマに葛飾区及び東京都全域をホームタウンとし、葛飾区民&都民、行政、パートナー企業とともにJリーグ参入を短期目標に活動しています。
教師になったきっかけは?
小さい頃は体が弱く、熱を出すと1週間寝込むような子供だったので、学校へ行きたくても行けなかった思いがあります。中1の時に初めて皆勤賞を取った頃から、学校が楽しくて楽しくて。友達と関わるのも好きで、毎日違う何かが起こる学校という場所が好きでした。
自然と小学校の頃から中学校の先生になりたい願望がありました。教育実習後は小学校の先生になりたいなぁと思い、今に至っています。日々悩みながらも、この仕事に誇りとやりがいをもっています。
妙高高原の一番好きな場所は?
人がいないいもり池のように、静かに妙高山が見られる場所が好きですね。笹ヶ峰も火打山も家族でよく登ってきました。
趣味は?
一昨年くらいからウクレレにハマっています。習っている長女に教えてもらっていますが、時間の余裕ができたら、私も習いに行きたいですね。刺繍や編み物、お菓子作りや人を招いてワイワイ食べる料理イベントも好きですね。
釣りも好きです。車には釣竿が2本乗っていますよ。川釣りは家族と行きましたが、海釣りは1人か仲間と行きます。閉校・統合業務に追われて、ここ数年は釣りへ行く時間が無くて寂しいです。
Comments